高齢者こそ「入院中の暇つぶし」を真面目に考える必要があります。油断すると、入院前よりも生きる気力が落ちた、なんてことも。
高齢者向け、更には高齢者を支えている人や親族向けに、根拠を用意して説明していきます。
ぜひ、最後までご覧ください!
高齢者こそ入院中に暇つぶしをする必要がある ≪生きる気力・ボケ防止≫
小さなお子さん相手ならば「暇つぶし道具やグッズを用意してあげないと」と準備をしますよね。
高齢者本人や、高齢者相手の入院準備の手伝いだと「良い大人だし大丈夫でしょう」と、つい暇つぶしグッズは後回しにしがち。
しかし、『高齢者こそ暇つぶし方法の充実をしないといけない』現実をお伝えします。
暇を持て余すと「余計な事を考えて」生きる気力が減る
「暇疲れ」「暇すぎて病む」という言葉にピンときますでしょうか?
暇というと贅沢な印象を与えますが、実は暇すぎると「うつ病」を誘発する危険性があります。
詳細のメカニズムについてはリンクを貼っておくので、ここでは簡単な理屈だけ書いておきます。
例を出して、イメージの補足をします。
健康で前向きな時に、考えるには良いテーマかもしれません。
しかし、「病気やケガでの入院」「同室やすれ違う人には、死に近づいている人が居る環境」で考えてしまうとどうなるか、は想像しやすいですよね。
心電図の音が延々と聞こえてくる病室で眠るだけでもストレスを感じます。
認知症予防・ボケ防止につながる
病院での入院生活は、認知症などのいわゆるボケやすい環境が揃っています。
- ほとんどベッドの上で過ごす(筋力低下)
- 家事や用事の管理など、煩わしさからの解放(前頭葉の機能低下)
- 痛いとか苦しいというと看護師さんが心配してくれる(甘え)
「歩けなくなって」「食事がとれなくなる」と死が近づいてきているといっても過言ではありません。
手先を動かしたり、身体を動かしたり、頭を働かせていると「認知症」や「ボケ」の防止に役立ちます。
新たな趣味や生きがいを見つける良い機会になる
暇な時間を持て余すと悪い方向に作用するのは、先程お伝えした通りです。
しかし、「余った時間を上手に活用できると、これからの人生を更に充実させる良いキッカケ」にすることも出来ます。
ご自身ならもちろんですが、お見舞いに行かれる方も、上記の点を考慮してもらえると『高齢者こそ暇つぶしが重要である』が腑に落ちやすくなったのではないでしょうか。
≪高齢者向け≫入院中の暇つぶしの選び方|50代・60代・シニア老人
ここからは「どんな暇つぶしが高齢者には向いているの?」についてご説明いたします。
身体がどの程度動くか(視覚・聴覚・手元の確かさ)
50歳を超えてくると、人間何かしらの不調をもっています。
それこそ「個人差が年を取れば取るほど」広がっていくので断定は出来ませんが、気にした方が良い点は、「視覚」「聴覚」「手元の確かさ」です。
この3点が分かっていれば、暇つぶしグッズ選びの大きなミスは避けられます。
本人の趣味・嗜好に合うか
お見舞いの場合に「本人の趣味や嗜好に合うかどうか」は分かれば良いのですが、分からなくても『複数の道具・グッズを用意していく事』で対策が出来ます。
最近だと、100均グッズの暇つぶし道具が充実しているので、100均でバリエーションを増やせるので、金銭的な負担も軽減することが可能です。
ただでさえ入院費用はかさみますので、暇つぶし道具には「コスパ(費用対効果)」を充分に考慮にいれましょう。
出来たら子供や孫のコミュニケーション|人間関係は「幸福感の増加」と「痛みの軽減」
「高齢者にとっての何よりの薬」というと元も子もないかもしれませんが、可能な範囲で時間を作ってコミュニケーションを取りましょう。
血縁関係者じゃなきゃいけない訳ではありません。友人でも職場の仲間でも、コミュニティの種類は関係ないです。また、会いに行かなきゃいけないわけでもありません。「コミュニケーション頻度」を意識してあげましょう。
「コロナ禍のお見舞い制限」の中でも、やりやすいコミュニケーションについても後述しますので、ぜひ最後までご覧ください。
入院中の高齢者にオススメの暇つぶし|スマホ以外のシニア・老人の暇つぶし
入院生活中は、気を付けないと「生きる気力」を減らしかねないのはご理解頂けましたでしょうか?
ここからは具体的な暇つぶし方法について、説明していきます。
目を使わない暇つぶし≪耳で楽しむ≫寝たきりでもながらでも楽しめる
意外と入院しないと気づかないのですが、スマートフォンやテレビなど眼精疲労しやすい暇つぶしがいっぱいで目が疲れやすいです。
まずは「寝ながら」など「〇〇しながら出来る」耳だけを使う暇つぶしをご紹介します。
ラジオ
日常生活でラジオを聞く機会も減りましたが、ラジオの機械自体はお手元に残してあるのではないでしょうか?
100均にもラジオを置いてますが、AM専用でFMは聞けません。
ネット通販ならFM兼用で500円なんてのもあります。また、スマートフォンをお持ちなのであれば「radiko(ラジコ)」というアプリさえあればラジオが楽しめます。
Amazonオーディブル
「聴く読書」「オーディオブック」なんて聞いたコトないでしょうか?
ラジオ番組で「小説の音読」なんてあったかと思いますが、『Amazonオーディブル』は小説音読の聴き放題サービスと捉えると分かりすいかもしれません。
正確には、小説だけでなく、ビジネス書や歴史本・学習本・語学学習本などなど12万冊以上の中から気になる本をダウンロードし放題です。
料金は月額で1500円と、新書1冊ほどの値段はしますが、本を一冊買うよりは充分お買い得だとおもいます。今なら、1ヵ月間は0円で試せる「お試し期間」があります。
目が疲れない!「Amazon Audible」で『聴く読書』。
落語・漫談鑑賞
こちらは100均にCDが売っています。CDプレイヤーがお手元に残っている方にはオススメです。
落語は面白いだけでなく「庶民の日常生活から面白い点を見つけて面白がる」、つまり幸福を感じやすい考え方が無意識に見に付くのでオススメです。
アマゾンオーディブルの中にも落語はありますので、CDプレイヤーが無くても楽しめます!
音声メッセージを送り合う
出来ればこれが一番かもしれません。メールなどのメッセージのやり取りを、敢えて音声メッセージでやりましょう。
老眼でも、手先が不自由でも、スマートフォンの操作が苦手でもとっつきやすいです。
もちろん、ビデオ通話が出来る病室ならビデオ通話でもOK。病院に確認してからにしましょう。
目で楽しむ暇つぶし|見る・読む・考える
次は、定番が多い「目を使う暇つぶし」をどうぞ!
映画・ドラマ鑑賞
やっぱり映画は良いですよね。人生を振り返ったり、ここからの人生をより充実させてくれたりするヒントも見つかります。
スマートフォンだと見にくいので、タブレットやPCで楽しめるように準備しましょう!
読書(小説を読む)
文字を読むのが苦でなければ、読書も良いですよね!
通常の本でも良いですし、タブレットで電子版で読むなら、ズームも簡単なのでオススメ!注意点は、持つのは重いので、立てかける為のグッズが必要です。
家中どこでも、タブレットでもスマートフォンでも使えるので、退院後にもあって困りません!
クロスワード・ナンプレ
こちらも定番ですよね!
紙のものが良ければ、100円ショップのもので充分に楽しめます!タブレットやスマホでなら、アプリをダウンロードすれば0円でいつまでも楽しめるのでアプリがおすすめ!
ナンプレ&スピードくじ ギフト券が当たる
トレイス株式会社無料posted withアプリーチ
クリアしたら、懸賞に応募できるタイプのアプリです。毎日の楽しみにもなります。
手で楽しむ暇つぶし|ボケ防止にもなる暇つぶしグッズ
手を使う遊びは、ボケ防止に直結します。
なるべくハードルが低いものをご紹介していきます。
折り紙
子どもの頃によくやりませんでしたか?
簡単な「鶴」程度なら、もはや身体が覚えていてつまらないかもしれません。
しかし、大人用の折り紙サイトを見てもらうと、いったいどうやって作るのか分からないものもあるくらいレベルが上がります。
興味のあるものから順番に追っていきましょう!
編み物
出来る人は手元を見なくても出来る「編み物」。入院期間が長期になればなるほど、編み物はオススメ。
おしゃべりしながら、テレビを見ながら、ラジオを聞きながら、編み物は何にでも合うので良いですよね!
誰かあげる相手が居ると、より気持ちが捗りますよ!
絵を描く
お遊びで書いても数時間は楽しめますし、本を買って少し本格的に始めると、1ヶ月でも2ヵ月でもいくらでも時間が潰せます。
退院してからは水彩画や油絵まで発展させても楽しい!YouTubeで学ぶのもあり。
小説を書く(ブログでも日記でも可)
思い切って小説を書いてみませんか?少しハードルが高いと感じるなら、ブログでも日記でも良いので、自分の書いた文章を公開すると楽しいですよ。
ブログなら、まずは0円で始められるはてなブログで。
小説なら、小説家になろうに公開してみてください!
100均グッズで手軽に入院中の暇つぶし
手を使う入院中の暇つぶしグッズについては、100均で入手できるものがたくさんあります。下記にまとめてあります。
入院中の生活を快適に過ごせる暇つぶしグッズを用意しよう
入院生活中は、気を付けないと「生きる気力」を減らしかねないのはご理解頂けましたでしょうか?また、入院中の高齢者ならではの暇つぶしについても気に入ってもらえましたら幸いです。
方法については何でもよいので、「健康になる為」の入院で「不健康になって帰ってくる」ことだけは避ける努力をしましょう。
もっと入院中の暇つぶしを見つけたい方は、下記リンクからどうぞ。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!